もしあなたが気がついていたのなら、ごめんなさい。
もし、あなたが気がついていなかったのなら、少しあきれます。
うんざりなのです。
顔をみるのも。特にその目が。
私たちのなにかがここまでこじれだしたのはここ最近数年のこととあなたはおもっているのかもしれませんね。
でも、ちがいます。
結婚して三日目の夜。もうわたしはあなたにうんざりしていました。
あやまるきもないのに、先にあやまったのは、私がなぜあなたにここまでうんざりしているのか正直自分でもわからないからです。
でも、私にとっては真剣にうんざりしていました。
あなたが、人間ではない別の何かのように感じてしまうのです。
あなたと身を重ねるともうだめです。朝まで鳥肌がひかないのです。
sexをした翌朝、あなたが出勤した後で、冷たいシャワーを浴びて、何とか自分を取り戻していました。
あなたの目はどこをみているかわからない。うつろというわけではないのですが、いつも私の目を見ながらどこか違う場所を漂ってい る。そんな気がします。あなたこそわたしになにかいいたいことがあったのではないですか。
あなたが何を言わんとするか、それも結婚して3日目でもう分からなくなるほどたくさんのいいたいことをあなたが抱えて漂っているので、しまいには私はあなたの視線に恐怖を覚えるようになったのかも知れません。
でもコレはどうしようもないことです。
あなたのせいではありません。だから、ごめんなさい。
だから、私が浮気をして男の人とsexをしてもあなたには関係のないこと。
はっきりいわせてもらえれば、あなたに私とあの人とのあいだであったことに干渉しないでほしい。
女として生まれて初めてsexがすばらしいと思えた。
人と交わるということがどういうことなのか初めて知れたすばらしい夜でした。
頭の先からつま先まで電流が走るようでした。
これは私だけのものです。
だからあなたには関係ない。
私の浮気がばれて、あなたは冷静を装って、でも私を攻めながら大人ぶっていましたが、その態度も、あなたの声を聞きながら、私はあなたの前世がは虫類か何かだったのではないかとか真剣にかんがえてしまっていました。
やりなおすなんて論外です。
あなたは、あなたが私の浮気を許せるかどうかが今後私たち夫婦の関係を続けていくかどうかの鍵だとおもっていたようですが、違います。
私にしてみれば私のほうでもう終わってしまっていたのです。
最後になるので正直にいわせてもらえば、もう二度と会いたくはないし、もう二度と私の人生にふれないでほしい。
お願いだから、私のために私のことは忘れてください。
あなたは優しいからきっとわたしのこの最後の気持ちをくんでくれるものと思っています。
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もしあなたが、僕にこんな手紙をくれていたのなら僕もきっとここまで損なわれないで済んだのかも知れない。
でもあなたが、僕の妻として僕にくれた手紙は、あまりにもあっけないものだった。
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特にいいわけをするつもりもないし、そんな立場には私はない。
だからあえて、謝りません。
身体に気を付けて。おたがい幸せになりましょう。
たーくんにとってあなたはずっと父親です。
それだけはかわらないのだから、ずっと父親でいてあげてください。
さようなら。
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どうにもならないことなどない。
世界はだいたい収まるところに収まって、まぁまぁなぁなぁになる。
が、僕の持論だった。
そして、結局僕はまたひとりになった。
あなたと結婚して、たーくんが生まれて、僕は初めて人間になったきがした。
いつも感じていた胸の穴のような、黒色をいつの間にか意識しなくなった。
写真をとったり、思い出を大切にしたり、四季の移り変わりを味わったり、旅行にいったり、ご飯を食べたりそういう普通の人が楽しんでいた人間らしさというものを、僕はあなたと結婚して初めて味わうことができた。
なんてことはない。
ああ、人生ってやつはどっか遠くに幸せを感じているのではなくて、子供のおむつの中や、汗や、風呂桶の湯の中にあたりまえにあるのだと、その当たり前さがばかばかしくなるほどに、、
僕はあなたと暮らして幸せでした。
あなたが、落ち込んでいるようなときも、たーくんの夜泣きにぼろぼろになっても、仕事ですりへっても、生きるという意味を僕はありありと理解していました。
理解というのは普遍てきなものではなくて、刹那的なのですね。
あなたとの離婚が成立して半年僕はもう生きる意味が分かりません。
カンカンときざむような音が、鳴る。
胸がやたらとすーすーして、景色に色がない。
ただ、映画やら本やらに異常に感動したりする。
泣き出すと涙が止まらない。
生きつづけるってのがこんなにもしんどいもんだとは。
まぁ60くらいまで生きればみんなゆるしてくれるのかな、と呟いてなんとか今日も乗り切ることができた。
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